来年の事を話すと鬼が笑うと言いますが、再び発売前のソルテラに関するお話です。
2022年に発売される予定だと発表があった電気自動車ソルテラ。
まだプロトタイプの状態ですので分かっている事は限られますが、前回紹介しきれなかった部分を今回はご案内できればと思います。
文明開化に慌てる明治時代の人を見る目でそっと見ていただけると幸いです。
■写真1:前回に続き再び登場の電気自動車のソルテラ(プロトタイプ)です。これまでのスバル車に無い特徴を数多く備えた車として期待大!
〇走りは良いのか
前回最後の部分で「走りも良いらしい」とお伝えしました。
まだ試乗できるソルテラが存在しませんので何とも言えませんが、現時点の情報から推測するとかなり期待できると思います。
その理由は以下の通りです。
一番重いバッテリーが床下に位置し重心がとても低い事。
バッテリーを骨格の一部として活用し剛性が高い事。
モーターによるシームレスな発進が可能と言われている事。
アクセル踏み増し時の加速もスムースと言われている事。
などです。
これは楽しみですね。
■写真2:ソルテラはバッテリーを骨組みの一部として活用する事で、高い剛性感を実現するとされています。(写真はスバルオフィシャルHPより)
〇冬場の航続距離減少について、その1
電気自動車の弱点としてよく挙げられるのが「冬場航続距離が少なくなる」という点です。
厳寒時にスマホのバッテリーの減りが早く感じる現象と同じような事が電気自動車にも起こります。
また、暖房使用時のエアコンの消費電力が大きい事も理由の一つです。
このような理由から初期の電気自動車では、冬場の航続距離が半分近くまで落ち込むケースがありました。
ですが、ソルテラのエアコンは「ヒートポンプ式」のエアコンです。
ヒートポンプ式の特徴は「効率の良さ」です。
暖房時は室外の熱を取り込み室内に放出する事が可能で、消費電力が抑えられます。
使用する電力以上のエネルギーで暖房が可能で、外気が持つエネルギー「3」と使用する電力エネルギー「1」を元に、室内に放出する暖房エネルギー「4」みたいなイメージだそうです。
・3+1=4
外気が持つエネルギー量が大きい場合は外気「4」、使用する電力エネルギー「1」、室内に放出するエネ
ルギー「5」みたいになるそうです。
・4+1=5
このエネルギー効率の良さがヒートポンプの特徴で、使用する電気エネルギー「1」に対し「3~7」のエネルギーを得る事が出来るそうです。
何だその魔法のような仕組みは!興味が湧いてきた!という方は冷蔵庫やエコキュートの仕組みを調べてみて下さい。
このような効率の高いエアコンだけ見てもソルテラに期待してしまいますね。
■写真3:バッテリー搭載位置は床下にあり、最も重たい部品が低重心に搭載されています。(写真はスバルオフィシャルHPより)
〇冬場の航続距離減少について、その2
冬場の航続距離減少は実はガソリン車でも同様です。
マイカーのジャスティの場合、エアコン負担の少ない季節は満タンで約520km走ると表示されます。
冬場のエアコンを暖房で使用する季節は航続距離がぐっと減り、満タンで420km程度しか走れなくなります。
電気自動車は冬場の航続距離の減少が指摘されますが、ガソリン車でも同様の現象が起きる事を知っておいても損は無いと思います。
■写真4:香川県における自動車税額はこのようになっています。電気自動車は表の一番下に金額が記載されています。
〇環境性能割について
自動車の購入時には「環境性能割」という税金が課税されます。
例えば新型アウトバックを新車で購入する場合、10万円前後の環境性能割が課税されます。
ソルテラではどうなるのかというと、「正直まだ分かりません」となります。
この税制は改定が早いため、ソルテラ発売時点でどうなっているのか分からないためです。
現行の制度に照らし合わせると、ソルテラの環境性能割は「ゼロ(免税)」となっています。
何だかお得な気がしてきました。
■写真5:香川県における自動車税優遇税制はこのようになっています。現在電気自動車は優遇されています。
〇自動車税について
香川県における電気自動車の自動車税額は、年額25,000円となっています。
ガソリン車で同額の排気量を確認すると「排気量1.0リットル以下」と同じ金額である事が分かります。
さらには、新規登録翌年度の自動車税に限り「標準税額より概ね75%軽減」とされています。
香川県における電気自動車の自動車税額は大変抑えられている印象です。
「香川県における」と書いてあるのは、都道府県により優遇制度に違いがあるためです。
お住いの地域の税制をご確認ください。
〇自動車重量税について
プロトタイプのソルテラの車両重量は2トン近くあるとの事です。
そこで気になるのが自動車重量税です。
ガソリン車における車両重量1.5トン超~2トン以下の自動車重量税標準額は32,800円、2トン超~2.5トン以下の場合は41,000円となっています。
ソルテラの車重は大体この辺りになってくるのかと思います。
ソルテラ発売時点での税制がどうなるのか分かりませんが、現在の税制に照らし合わせると「免税」となっています。
これはお得ですね。
こちらの税制も改定がよくあるため、購入前にご確認をお願いします。
■写真6:自動車重量税の優遇制度も確認してから購入したいですよね。ソルテラも優遇されることを期待しています。
参照:国土交通省 ◆エコカー減税(自動車重量税) エコカー減税の概要
今回も長文になってしまいましたが、正直なところソルテラに関してまだまだ分からない事の方が多いのではないかと思っています。
地域により制度に差があるため、「なにやら優遇制度があるみたいだぞ」と感じていただき、お住いの地域の税制などをご確認いただけると幸いです。
個人的には優遇制度、充電費用などメリットが多くあると感じています。
ソルテラは先進の機能も充実させると発表されています。
どんな機能が搭載されるのかとても楽しみです。
皆様も期待してソルテラの発売をお待ちください。