写真1:バーストしたタイヤは内部のワイヤーが露出していました。
ある日の事です。
お客様からお電話を頂き、電話口で
「タイヤがバーストしました」
と伝えられました。
幸い高速道路ではなく一般道でしたので事なきを得ましたが、
これが高速道路だったらぞっとする話です。
写真2:スペアタイアを装着した写真。とても細いタイヤですので必ず後輪に付けましょう。
車に慣れた方でしたので、スペアタイヤに付け替えもされており、
急場はしのげる状態でした。
写真3:最近は装着されていない車も多いですが、スペアタイヤの場所を覚えておきましょう。
たまたまスペアタイヤの車種だったので
タイヤがバーストしても対応できましたが、
写真4:パンク修理キットもスペアタイヤ同様、荷室床下にある事が多いです。
もしこれがタイヤパンク修理キットだったら
「打つ手無し」だったと思います。
写真5:パンク修理キットは黒いコンプレッサーで白い溶剤をタイヤに流し込みます。
パンク修理キットはパンク修理溶剤を
コンプレッサーでタイヤの中に流し込み、
空いた穴を塞ぐという仕組みです。
バーストのような広範囲に穴が開いた場合は、
パンク修理キットでは手の施しようがありません。
JAFを呼ぶしかありません。
写真6:普段目に付かないタイヤの内側がすり減っている場合もあるので注意が必要です。
スペアタイヤに交換していましたので
これでひとまずは安心か?と思われましたが、
バーストの原因はタイヤの摩耗によるものでしたので、
バーストしていないタイヤもすでにワイヤーが出た状態で
一刻も早くタイヤ交換が必要な状態でした。
写真7:スペアタイヤは接地面も丸く、普通のタイヤとは性格が違う事が分かります。
また、スペアタイヤはあくまで緊急用のタイヤですので、
一般的なタイヤに比べとても細く安定感に欠けます。
写真8:タイヤの接地面積はハガキ1枚分と言われますが、スペアだとそれ以下という事ですね。
こちらが普通のタイヤですが、スペアタイヤと比べると
接地面積が大きく違う事が分かります。
普段何気なく車に乗り込んでいますが、
走り始める前にタイヤの状態の確認が必要なことを
改めて認識しました。
写真9:新品タイヤは慣らし運転が必要です。急ブレーキや急ハンドルを避け慣らしましょう。
タイヤは新品時にはこんなに深い溝があり、
長く使えそうな印象を抱きますが
4万キロほどで交換になる事が多いです。
我が家の背の高い車は、走行距離はまだ2万キロ台ですが
そろそろタイヤ交換の必要性を感じていますので、
車の性格により交換時期はマチマチという事ですね。
写真10:ウエイトを付けずに走るとハンドルがブルブルしてしまいます。とても大切な作業です。
取り外したタイヤは、丸亀店の君整備士Oかもと君によって
ホイールのウエイト(バランス取る部品です)を外され、
写真11:タイヤをホイールから外す、付ける作業時には大きな音が鳴るのでドキッとします。
丸亀店整備士のOかもと君により古いタイヤをホイールから取り外し、
写真12:この状態からタイヤに空気を入れると「バンッ」と大きな音がしてホイールに固定されます。
新しいタイヤをホイールに装着します。
見違えるようにきれいになりました。
新品のタイヤになった事で、
乗り心地や静粛性、直進安定性や
ブレーキ性能が大きく改善される事と思います。
写真13:薄い形状のタイヤが増えており、空気圧不足が見た目で分かりにくいので注意して下さい。
今回バーストしたタイヤは、タイヤ側面のロゴが
大きくすり減っている事が分かりました。
普段接地しない部分がすり減っている事から、
タイヤ空気圧が不足した状態で走行した事が伺えます。
タイヤ空気圧は1か月に1回確認する事が理想と言われています。
空気圧が不足するとこのようにタイヤが摩耗するんですね。
皆様もタイヤ空気圧はこまめに確認しましょう。