12月に入っても驚くほど暖かい日が続きますが、
季節は冬です。
寒い季節は通常と違った状況が多く発生するため、
自動車にはそれに対応すべく数々の装備が用意されています。
ですが普段使うものではないため、
せっかくあっても気付かないケースも。
それはもったいないので、本格的に寒くなる前に
冬に役立つ装備を確認しておきましょう。
◎横滑り防止装置(VDC)
横滑り防止装置は、車が不安定な状況になったのを察知すると
エンジン出力などを抑え、車体を安定方向に持っていこうと
頑張ってくれる装置です。
現代の車では標準装備となっているため、
季節関係なく働いてくれるのですが
降雪時などスリップしやすい状態ではバンバン作動して
なんとか安定させようと頑張っているのを確認できます。
◎シートヒーター
スバルではシートヒーターはアウトバックやフォレスターなどに
多く採用されています。
エアコンが効き出す前にシートの座面と背もたれが温かくなる
レスポンスの良さは、寒さが厳しいほどありがたみを感じます。
最近では前席だけでなく4座席に装備される車種があったり、
軽自動車のステラの運転席にも採用されたりするなど、
車の進化に驚きます。
◎X−MODE
X−MODEはフォレスターやXVなどに採用例がある、
出始めてまだ間がない装備です。
シフトノブ周辺にあるX−MODEスイッチを押すだけで、
悪路走破用モードに切り替わり、雪道などで効果を発揮します。
現行のフォレスターではX−MODEが2モードになるなど、
これからの進化が期待できる装備の一つです。
◎フロントワイパーデアイザー&ヒーテッドドアミラー
フロントワイパーデアイザー&ヒーテッドドアミラーは
見逃しがちな装備ですが、あるとありがたい装備の一つです。
ワイパー下にうっすら熱線のようなものが見える車であれば、
この機能が使えます。
エアコン操作スイッチの中の「後ろのガラスの曇り取り」を押していただくと、
連動してワイパー下の熱線とドアミラー内の熱線が働きます。
寒い中氷や雪を取り除かなくても、車内のスイッチを押すだけでOKなのが
厳寒の季節にはなんともありがたい装備なんです。
◎ヘッドランプウォッシャー
スバルの普通車では高い確率で装備されている装備です。
最近装着率が高い、発熱の少ないHIDやLEDのヘッドランプでは、
ヘッドライトに付着した雪が溶けません。
そこでこのヘッドランプウォッシャーで雪を吹き飛ばす、
という訳です。
降雪時のクリアな視界の手助けには必要な装備だと思います。
◎シンメトリカルAWD
「4WD?そんなの香川じゃ必要ない!!」と言われる事も多いのですが、
降雪時は水を得た魚のような走りを披露してくれる
とても性能の高い4WDがスバルのシンメトリカルAWDです。
車の後ろにあるエンブレムや、車の底にあるリヤデファレンシャル
(BRZを除く)で確認する事ができます。
安定感が増すのですが
・雪道で止まれる距離が短くなる
・雪道のカーブでより曲がれる
・雪道で速度を出しても大丈夫
などは過信ですので正しい使い方を心掛けて下さい。
◎スタッドレスタイヤ
とても性能の高いシンメトリカルAWDでも、
タイヤが冬に対応していなければ車の性能を発揮できません。
そこで必要なのが冬用タイヤ、スタッドレスタイヤです。
夏タイヤで雪上を走ると
・発進できない
・ハンドルを切っても曲がらない
・ブレーキをかけても止まらない
のですが、スタッドレスタイヤを履いて走れば
これがはっきりと改善されるので、ぜひ用意しておきたいところです。
雪が降ってから用意するのでは間に合いませんので、
お早目のご用意をお願いいたします。
昔は「スタッドレスタイヤは摩耗しやすい」と言われていましたが、
最近のスタッドレスタイヤでは改善されていますので
心配ないかと思います。
自動車には他にも様々な冬用の対策がありますので、
ぜひ早目のご用意、ご確認をしていただき
快適なカーライフをお過ごしください。