まだ里に紅葉の気配が感じられない頃のお話です。

 

仕事柄、お客様にご提案をさせていただく事が多いのですが、

今回お客様からご提案をいただきました。

御年８０歳になろうかというそのお客様が

「剣山はもう紅葉がきれいだから見ておいでよ」

なんとお一人で一日かけて徳島県まで

紅葉を見に出かけるそうです。

勧められたら行かない訳にはいかない。

「分かりました！」

 と返事をし、整備士の塚田さんを誘います。

 

 

 

 

 「紅葉のいいスポットがあるんですよ、

Instagramやってる塚田さんにはピッタリだと思うんですよね。

バエますよー。」

「それはどこなんですか？期待してしまいますね、

僕Instagramやったこと無いんですけどね。」

私の会話には中身が無いとよく言われる。

 

 

 

 

 「ちょちょちょっと！どこ連れて行くんですか！？

めっちゃ怪しいじゃないですか！！」

「いいからいいから」

不安になる彼をよそ、にどんどん山奥に向かいます。

 

 

 

 

 「道が二股に分かれてますね・・・。」

「野生の勘によると舗装されていない

右側の道に行くべきですね。」

「ゴクリ」

右に行けば浜田市に行った整備士の濱田さんが渇望していた

剣山スーパー林道です。

全長８０ｋｍにも及ぶ日本一の林道です。

行け・・・るのか？

 

 

 

 

 剣山スーパー林道は、舗装区間はほぼありません。

走り始めた瞬間からアドベンチャーです。

「これはヤバイですね。」

ここからは何があっても１００％自己責任。

めったに体験できない未舗装路に踏み入れます。

 

 

 

 

剣山スーパー林道は、仮に舗装されていたとしても全くの異世界です。

「子供飛び出し注意！」のふりをした「シカ飛び出し注意！」がお出迎え。

「文明を感じたと思ったらやっぱり野生でした。」

 

 

 

 

しばらく走ると、ガードレールがえらい事に！！

これは危ない・・・！！

路面だけでなく斜面も固められていないため、

落石の危険と隣り合わせの場所なんです。

完全な事故責任で走ります。

 

 

 

 

下を覗き込むと土砂や樹木などが流されています。

降雨期間を避けて来て良かった。

雨だと土砂が流れ込んでくるのかもしれません。

ハードワークに慣れた塚田さんも冷や汗を流します。

 

 

 

 

普段味わえない未舗装路を登り続け

到着したのが「ファガスの森」。

剣山スーパー林道の中で営業している山小屋です。

未舗装路や落石に不安の中走り続け、

久々の人の存在感に安心します。

ここでお昼ご飯をいただきます。

 

 

 

 

ファガスの森の名物「鹿カレー」です。

かわいらしい「シカ飛び出し注意」の看板を脳裏に思い浮かべながら食します。

鹿肉を食べたのは初めてですが、カレーの中に煮込まれている鹿肉は

クセがなく柔らかいです。

おいしいのでおススメしたいのですが、

到着するまでが危ないのでおススメしません。

 

 

 

 

昼食を食べて元気を取り戻した二人は

ファガスの森から更に奥へ出発します。

走り出してしばらくすると、本格的に危ない区間が・・・。

 

「一旦停止して安全確認してから通行して下さい」

と書いてありますが、落ちている岩を見ると

安全確認のしようが無いのではないかと不安になります。

車から降りて崖の上を目視で確認して、

二人で幸運を祈って出発します。

 

 

 

 

そこから更に奥へ車を走らせ、ついに到着しました

木沢村の「徳島のヘソ」へ。

地理的に徳島県の大体中央に位置するそうです。

 

 

 

 

ここからの景色は大変眺めが良く、山々が連なる景色を堪能できます。

運が良ければ鳴門大橋が見える事があるそうです。

山奥ですので空気がおいしい！を実感できます。

あまりにも非日常の空間を走り抜け、

ようやく目的地にたどり着き、

本来の目的に気が付きます。

「そういえば塚田さん、

ようやく紅葉を楽しめるスポットに到着しましたよ。」

 

 

 

 

「こ、紅葉！？葉っぱがない！！」

「ばえますねー。」

「ぜんぜんばえない！」

葉っぱが無いのも無理はない。

平野では気温が１６度くらいある時期でも、

ここ剣山系は大変厳しい環境で明け方は０度近くまで

気温が下がる事があるそうです。

よって紅葉の季節は通り過ぎ、落葉となった訳です。

「訳です、じゃない！！」

「大変遠い所まで連れ出し、この結果、申し訳ありません。」

 

 

 

 

紅葉をあきらめ帰路につきます。

来た時と同じ未舗装路を再び走るのですが、

フォレスターは最低地上高がしっかり確保されており、

剣山スーパー林道入り口から徳島のヘソまでの区間は

底打ちすることなく安心して走りきる事ができました。

 

 

 

 

未舗装路ですので、車の汚れ方も

普段とは違ってとってもワイルドです。

窓でこの汚れですので、

タイヤまわりや車の下部はもっとしっかり汚れます。

 

 

 

 

 ですがフォレスターのサイドシルは防汚タイプなので、

乗り降りの際に足を汚さないのがイインデス！！

数値に表れない性能も

しっかりこだわって造られているのがフォレスターなんです。

 

 

 

 

 一本道ですので、帰りは来た道を折り返すだけですが、

行きと違って下り坂です。

下りならスピードも出せそうですが、

そこは過酷なスーパー林道、

狭く曲がりくねった未舗装路ですので、

初めて走る私は最大でも時速２０キロまでしか出せません。

 

 

 

 

そこで「Ｘ-ＭＯＤＥ」をオンにします。

エックスモードをオンにすると

ヒルディセンドコントロールも連動してオンになり、

車が一定速度をキープしてくれ、

アクセルとブレーキの操作を低減する事が出来ます。

その結果ハンドル操作に集中することが出来、

悪路も楽に走破する事が出来る、という優れた機能です。

 

 

 

 

 とても滑りやすい路面ですが、

フォレスターは一度もグリップを失う事はありませんでした。

また、拳大ほどの石も多く転がる路面もありますが、

しっかりしたロードクリアランスやＸ-ＭＯＤＥにより、

余裕を持って走りきる事ができました。

 

 

 

 

フォレスターにとって余裕のスーパー林道でも、

人間は疲れました。

今回のドライブはたった２００ｋｍ程度でしたが、

グラグラ揺れる未舗装路は非日常すぎて疲れます。

「私は紅葉が見れない事に疲れました。」

「大変！申し訳！ありません！！」

 

 

 

 

燃費は１３ｋｍ／ｌでしたが、奥深い山まで出かけた事や、

低速で未舗装路を延々走った事を考えると

優秀な燃費ではないでしょうか？

フォレスターの性能の高さを改めて実感する事ができました。

「ですので・・・」

「ですので？」 

 

 

 

 

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丸亀店のフォレスターは平成２６年式の２．０ｉ−Ｌアイサイト。

走行距離は２７，５００ｋｍとまだまだ乗れます。

安心の車検整備渡しです。

 

 

 

 

 

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「中古車のフォレスターを紹介するのに

ものすごく長い前置きでしたね。」

「まわりくどいともよく言われます。」

 

※１１月１９日時点の在庫です。売約の際はご了承ください。

※剣山スーパー林道は大変危険ですので、

気軽に立ち入る事はおすすめしません。

完全な自己責任の世界です。