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カースポット丸亀原田

温故知新4

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倉庫撤去の引越し作業に伴い過去の遺物が沢山発掘された中古車丸亀店。

現代では目にする事が無くなってしまったものも沢山ある中、

こ、これは懐かしい!と思う方も多くいらっしゃると思いますので、

新しい発見と共に記憶の発掘も楽しんでいただければ幸いです。

 

さて、今回も発掘調査の成果を発表いたします。

様々なものが発見され、気分はエジプト考古学博士の善村作治先生ですので、

その声で読んでいただくのが良いと思います。

 

 

 

 

 まずはこちら、取扱説明書です。

スバル REX(レックス)のものですが、

現在のスバルの一般的な取扱説明書に比べ大きく

サイズは大体A4くらいですね。

助手席前にあるグローブボックスにピッタリ入る大きさを

狙っていたのでしょうか?

昭和58年発行の説明書ですので、今から約35年前という事ですね。

 

 

 

 

 取扱説明書の表紙には「REXセダン」「REXコンビ」の説明が

1冊にまとまっています的な表記となっておりますが、

セダントコンビの違いがよく分かりません。

ページをめくるとセダンとコンビの写真が並んでいましたが・・・。

やっぱり分かりません。

プレオの時代には乗用と貨物を両方ラインナップしていましたので、

そのような違いかと思いましたがよく見るとセダン、コンビ共に

サンルーフの表記があるので乗用と貨物のような違いではなさそうです。

それにしても軽自動車にサンルーフ!

贅沢な時代だったのかもしれませんね。

 

 

 

 

取扱説明書にはスバルの純正オイルを推奨するページもあります。

スバルの普通車では水平対向エンジンが多く採用されています。

ご存知の通り水平対向エンジンはピストンが左右に動くという

大変厳しい条件で作動するエンジンです。

そういったエンジンに対応する質の高いオイルを

直列エンジンのレックスに使用すると、

より安心感を持ってお乗り頂けますというご案内ではないかと思います。

 

 

 

 

その当時の純正オイルも発掘されました。

このハイグレードオイルはオイル粘度が7.5W−30という

結構攻めた粘度です。

レックスに使用できるオイル粘度は、

最も柔らかいオイルで10W−30ですので、

残念ながらこのハイグレードオイルは使用できません。

 

 

 

 

ちなみにこのオイル、オイルではなく貯金箱です。

新しい純正オイルの発売を記念して配られた景品のようです。

100円でいっぱいまで貯めると10万円になるそうです。

当時100万円貯まる貯金箱などが流行っていたような記憶があるので、

そこからヒントを得た景品かもしれませんね。

 

 

 

 

カタログにはオイル以外にも部品やオプションパーツも

スバル 純正品をお勧めしますと紹介されています。

左半分が部品、右半分が用品です。

右半分の用品は現在で言うところのアクセサリーカタログに掲載されるものです。

左ページの左上の円形の部品はエンジン付近に付く

エアフィルター(エアエレメント)です。

現代では四角形が一般的ですが、当時は円形だったんですね。

 

 

 

 

用品部分には「カーエアコン」の記載もあります。

当時はエアコンもオプション扱いだったのかもしれませんね。

現在ではエアコンはもちろん標準装備ですよね。

昔の車に比べ今の車は価格が上がったなぁ・・・。

と、おっしゃる方も多いですが、価格上昇の理由は

単に物価上昇だけではないようです。

 

ちなみにこの説明書、現在の一般的な説明書とは違い

写真を多用して説明しているのが印象的でした。

また、シートの汚れを取る方法が様々な汚れ別に

(醤油をこぼした場合、チョコ、マヨネーズ、インク、口紅など)

記載されており、この説明にまるごと1ページを

使用していたのも印象的でした。

今から35年前は車をとても大切に扱う文化だったことが伺えます。

 

今とは様々な点で違いを感じる説明書。

若い方には驚きだと思いますが、

お父さんやお爺ちゃんに昔の車について聞いて、

話に花を咲かせて下さい。