店長の小西です。
本日午前。
長年香川のスバル車販売、サービスを支え続けてきた通称「旧木太店」の新所有者への引渡しが無事完了したとの連絡が本部からありました。
4年前に旧高松香西店&旧大川白鳥店&旧木太店を統合して誕生した新高松木太店のオープン後も新車駐車場として利用してきましたが、それも昨日でおしまい。7月の猛暑の中、残された物件の片付けを徳島の本部と一緒に汗だくになって何度もやってきたのですが・・・・・
夕方、最後の1台である新車レヴォーグを搬出していよいよお別れです
平成7年入社の私は面接をしたのも、入社式をしたのも、新人営業マンとして7年半勤めたのもこの旧木太店でしたので感慨深いです
当時ここで一緒に勤務していた石橋、向井さん、村尾さん、蓮井さん、山田君、伊藤さんはいまや各店舗の店長やサービスの責任ある立場です。1〜2年早いけど営業一部の中津部長だってそう。さらに新潟スバルの坂本社長も当時は木太店の「所長」として出向しておられ、直接指導して頂きました。新車が1台売れるたびにお祝いの場と化した近所の「焼き鳥三吉」はいまも健在で同じ大将と奥さんがやっておられます。もう何年も食べに行っていませんが、ちょっとぬるいビールやササミの造り、とろろ昆布をのせた湯豆腐が懐かしいです。
香川の観光地「屋島」を望む
隣接する「春日川」は夕方には犬を散歩させる人達が沢山
移転当時でも築40年超の建物でしたので、現代の自動車ディーラーに求められるサービス水準にはハードウェア面で限界を迎えていました。
現在の高松木太店です
ショールーム内に新車5台、試乗車スペースには同じく5台を展示可能。全天候対応の照明付きピロティ、納車ルーム、フリーwi-fi、ホイールアライメントテスターに「コンサートシステム」と呼ばれる自動の検査ラインなどを備えています。
平成元年に発売された新世代のスバル「レガシィ・ツーリングワゴン(初代)」のカタログが欲しくて旧木太店を訪れた私。当時は高校生でしたので学校の帰りに自転車で寄りました。確かショールーム奥にパーティションで仕切った事務所があって、パーティションの向こうから「は?カタログ欲しいの?そこに置いてあるからどうぞ」みたいな感じの応対だったと思います。
手近にある少し古いデータで恐縮ですが、当時(平成2年)777万台あった国内の自動車需要はいまや(平成26年)530万台と32%の減、スバルはといえば当時36万台に対し同16万9千台と53%の減!近年は「絶好調」と報じられる事の多いスバルですが、20年スパンでみるとじつは国内は結構厳しい。軽自動車の自社開発&生産止めちゃいましたしね。掲げるスローガン「安心と愉しさ」は生き残りをかけたスバルの約束であり決意表明でもあるのです。
敷地内を市道と水路が通るという複雑なロケーション。平成16年の台風の高潮被害の時には水路が氾濫してサービス工場内を春日川の魚が泳いでいました。新車は全滅、お客様の整備預かり車や納車前の新車を心配する社員が台風の中、夜中にも関わらず何人も木太店に駆けつけました。100年に一度の災害を前に手も足も出ませんでしたが……(履いてきたビーサンは水圧で崩壊して裸足で帰った)
いつぞや視察に来た富士重工の森郁夫社長(当時)が社長室から俯瞰してつぶやいた一言「全国稀に見る広い敷地だが・・・・使いづらそうだな」
市道と駐車場を区切っていたコーンとロープ類を片付けて終わり、退出するときにはなんだか感傷的な気分になってしまいました
長い間ありがとう、お疲れ様でした。
本日も木太店ブログをご覧頂きありがとうございました。