風薫る5月、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は花粉症と風邪にダブルでかかる奇跡のコラボで、
風の薫りが全く分からない今日この頃です。
さて、晴れの多い季節柄、とてもドライブが楽しい時期だと思います。
皆さんドライブを楽しんでいますか?
陽気に誘われて私、こんな所へ行ってきました。
スバル中古車丸亀店から国道11号線を西(愛媛方面)に約40分走り、
三豊市と観音寺市を隔てる財田川の手前交差点を右折します。
左手にSVXやランカスターが並ぶ中古車屋さんを眺めつつ
そのまま直進!
途中歴史ある給水塔を右に眺めるとだんだん見えてきました。
今回の目的地はここ「本山寺」です。
四国八十八カ所の七十番札所です。
奈良や京都の有名所に比べると大きさは小さいですが、
立派な仁王門がステキですね。
仁王門前には駐車場もあるので気軽に行けますよ。
仁王門をくぐりそのまま奥へ進むと、本山寺の本堂へ。
何気なく見える本堂ですが、この建物は室町時代の建立で、
国宝に指定されています。
ありがたやありがたや。
軒の出、軒の反り、柱の立派さ、派手ではありませんが
どれも目を見張るものがあるので、一度は目にしておきたい建築です。
そして普段は中に入る事が許されないこの本堂の中に安置されているのが、
ご本尊の馬頭観音です。
普段は見る事の許されない秘蔵ですが、現在110年ぶりに
拝観する事ができる貴重なチャンスです。
残念ながら本堂内は撮影禁止ですので、写真は一切ありませんが
110年ぶりの公開とは思えないほど輝くご本尊と、
貴重な国宝内部を見る事ができますのでぜひ。
ちなみに馬頭観音は馬→交通という事で交通安全の祈願が出来ます。
安全運転をお祈りをしておきました。
そして本堂横でひときわ存在感を放つこの建物が五重塔です。
現在建立から106年ぶりの解体修理中のとても貴重な光景が見られます。
なにやら学術的に非常に貴重な機会らしく、東京大学の名誉教授も
修復調査に参加しているそうです。
五重塔は建物の中心を走る芯柱が地面に接していない事が知られていますが、
この五重塔は芯柱の一番下に砂利を敷き詰めた箱を取り付け、
地震などの揺れの減衰を図っている貴重な構造を持っているそうです。
そして本堂の裏、客殿に回るとそこには解体修理中の五重塔から外された
相輪(そうりん)が展示されています。
普段は五重塔のてっぺんにあるので遠くから眺めるだけのものが、
こんなに近くに見る事ができ感動です。
普通なら火事を想像して嫌がられる火をモチーフにした装飾が見られるなど、
一般的な様式とは違うものらしくこちらも必見ですよね。
そして忘れてならないのがこの建物。
境内の片隅にひっそりと建つ小さな鎮守堂。
この建物は現在屋根の葺き替え作業中なのですが、
屋根はなんと桧皮葺(ひわだぶき)です。
ヒノキの皮を竹の釘で打ちつけ重ねるとても贅沢な造りの屋根です。
残念ながら耐用年数が短く、この様式の建物がどんどん減っているのですが、
香川県では金比羅さんなどでも見る事ができます。
足場が取り外されればきっと立派な建物が現れるはずです。
とても楽しみですね。
本山寺は伽藍が揃った立派なお寺ですので、
これ以外にも見所がたくさんあり一ヶ所でも見ごたえのあるお寺ですので、
皆さんぜひ交通安全のお参りに。
そして今回ご覧頂いた五重塔。
香川県には4つの五重塔があるそうです。
人口規模や県の面積、四国八十八箇所のお寺に五重塔が
4箇所しかない事を考えると、五重塔が異常に密集した県だと思います。
という訳で香川県の五重塔めぐりドライブ不定期連載開始です。
期待せずにお待ち下さい。