店長の小西です。
暑いぃですねぇ・・・・
ディーラーで最も暑さの影響を受けるのは、工場内で働くメカニック達。火傷などから身体を守る為、真夏でも長袖長ズボンのツナギ服を着て作業をしています。熱中症予防のポイントは・・・
1.こまめな水分補給
2.きちんと食事を取る
3.じゅうぶんな休息
との事。上記「3」の確保の為に残業等は最小限にしてやりたい・・・・・。
私からお客様にお願いです。作業量平準化のため、定期点検やオイル交換等、整備でご来店いただく際にはぜひ事前のご予約をお願い申し上げます。
さて・・・・・
暑い日が続き、お客様から「エアコンの効きが悪いので診てほしい」というお問い合わせを頂くことが増えてまいりました。
暑い日でも快適なフォレスターの車内。
車載の外気温計は36℃を示しています。
2007年発売のGH型インプレッサ以降、「真夏の沖縄でも大丈夫!」をキーワードにスバルのエアコンは冷やす能力が大幅に改善されました。
(暖める能力、ガラスの曇りを取る能力はそれ以前からずば抜けていた)
だからこのような猛暑でも車内は快適な温度をキープすることが出来ます。
しかし!!
エアコン流路に設置されているエアコンフィルターがこのような状態では・・・・・
エアコンの能力は半減してしまいます。画像は3年で57,000キロを経過したGP型インプレッサのもの。メーカー指定の定期交換時期は1年or12,000キロであるので、明らかに使いすぎです。いったい何が付着しているのか・・・・?
草花の綿毛、枯葉の破片に砂埃と思われるもの。
こちらは3年で29,000キロを経過したLA100F型ステラのもの。メーカー指定交換時期は20,000キロだから1.5倍の距離を経過していることになります。上のインプレッサ用と比べるとマシに見えますが・・・・
これも枯葉の破片などが。元色は漂白された純白のフィルターが 砂埃で全体にグレーに変色してしまっています。
これだけフィルターが詰まっていてはエアコンの風量も半減、本来なら風量「2」でいいところを「7」で延々とファンモーターが全開運転を続けなくてはいけないでしょう。乗員も
「暑い」
「エアコンの効き悪いねぇ、このクルマ」
となってしまうわけです。
「やはり5〜6,000円も払って交換しなくちゃだめ?家庭のルームエアコンのフィルターのように掃除するだけでは駄目なの?」
試してみましょうか?汚れたフィルターをぽんぽんと地面でハタいて見ます。
取れるのはせいぜいこの程度。
黒い着色やウブ毛状のゴミは取れません。
そもそも!ハタいたくらいでせっかく絡め取ったゴミを放してしまうような粗い目ではフィルターの役割を果たせるわけも無い!
ルームエアコンと比べ「雨、風、埃」の中を走るクルマ用のエアコンには遥かに高い防塵能力が求められるのではないでしょうか?
せっかくいいクルマをお求めになって、ここで節約しようなどと考えてはいけません。フィルターが詰まっていると、ファンモーターの寿命やネンピにも影響を与えるでしょう。
無理矢理ナントカ引っ張ってもせいぜい20,000キロ!エアコンフィルターは定期的に新品に取り替えてやりましょう。
《余談》
数日前に車検代金のお支払いにお越しいただいたお客様の生の声
代金を領収しながら
私「車検後、おクルマの調子はいかがですか?」
お客様「うーん・・・いいよ。何かエアコンがよく効くようになった感じだなぁ」
私「車検の24ヶ月整備でエアコンの効きが良くなることはないんですがね・・・」
お客様「えぇ?気のせいかなぁ・・・」
お支払を終え、お帰りになった後にふと思い出してそのお客様の整備内容をチェックしてみると・・・・
24ヶ月整備以外に1年半/19,000キロ経過したエアコンフィルターを新品交換して頂いていたのでありました。