最近、世界中のオカルト、UMA、妖怪などをまとめた本を読みました。
300数十ページある分厚い本でしたが、我が子と奪い合って読みました。
とても面白い本でした。
そんな本を読みすぎたせいか、ある日の仕事中にだれもいない場所から視線を感じました。
正体はお前だったのか!
埴輪にも見える部品の箱。
それがじっとこちらを見ていたのです。
もしこれがそのまま化石にでもなれば、発見した未来人は「大昔の崇拝の偶像」とでも解釈してくれるのでしょうか?
さて、この度サンバーディアスが車検に入庫しました。
大がかりな作業で、普段外さない部品まで外された貴重な機会に巡り合いましたのでご紹介いたします。
車検作業のためリフトで持ち上げられたサンバー。
見に行った時にはすでに部品は外されていました。
外されたのはエンジンの左側にあるトランスミッションです。
車の変速を司る部品です。
今回の車両は5MTの4WD用のトランスミッションが搭載されています。
トランスミッションを取り外したエンジンの写真です。
周りにギザギザがあるのがフライホイールという部品です。
周りのギザギザにスターターモーターの歯車が噛み込んでエンジンをかける、という仕組みがあります。
上を見上げると、室内からエンジンを釣った状態である事が分かります。
取り外されたトランスミッション側でも車体に固定されているため、トランスミッションを取り外すとこのようにエンジンを上から釣る必要があるのではないかと思います。
詳しくは整備士さんに聞いてみよう。
車の底に入って車両後方を撮影するとこんな感じです。
左右から丸い筒状の部品が出ておりますが、エンジンで生み出された力をタイヤに伝える「ドライブシャフト」という部品です。
この外れたドライブシャフトは、通常はトランスミッションに繋がっています。
ドライブシャフトの間に見える横一文字に通る筒状の部品は、エンジンの下にある骨組みです。
整備士はあっという間にトランスミッションを取り外していましたが、もちろんそう簡単に取り外せる部品ではなく様々なカバーを取り外したり、繋がった配線をうまく処理しながら取り外しています。
動画共有サイトで見るお料理動画は簡単に作っているように見えますが、いざ自分でやってみると食材の準備から片付け皿洗いまで大変、というのと同じイメージです。
そしてこれが取り外されたトランスミッションです。
軽自動車のトランスミッションですが、それなりに大きさがあります。
トランスミッションは概ねこんな感じで車両と繋がっています。
こんな機械が床下で一生懸命仕事しているんですね。
取り外したトランスミッションからは黒っぽい粉が出てきています。
その粉の多くはこの部品から発生しています。
クラッチ板です。
今回の作業ではこのクラッチを交換するのが目的だったのです。
上の写真の状態は、下からクラッチカバー、クラッチ板、レリーズベアリング、という順番で取り外した部品が積み上げられていますが、本来はレリーズベアリングはクラッチカバーの下側に位置します。
取り外したクラッチ板です。
新品の状態ではクラッチ板に深い溝が刻まれていますが、使用とともに板自体がすり減っていきます。
取り外したクラッチ板は、溝の痕跡がわずかにクラッチ板に残った状態でクラッチが滑る直前の状態と思われます。
クラッチを最後まで使い切った、と言える状態でした。
クラッチ板と対をなして取り付けられているのがクラッチカバーです。
こちらはクラッチ板と接する面が平らになっています。
〇運転席のクラッチペダルを踏みこまない状態
クラッチカバーの平らな部分と、クラッチ板の溝が切ってある部分がぴちっとくっついて車を走らせる力を伝えます。
〇運転席足元のクラッチペダルを踏みこんだ状態
クラッチカバーとクラッチ板が離れ、車を走らせる力を伝えない状態にする。
だそうです。
これらの部品を新品に交換し、必要な部分のシール交換などしながら組み上げていきます。
他にもクラッチワイヤーやスパークプラグの交換など、大変多くの作業を完了させ車検が完了しました。
このように、スバルディーラーでは普段見る事の無いような大きな作業を行うことができる、スバル車に詳しい整備士が一生懸命作業を行っています。
車検もスバルディーラーなら安心ですよね。
小学生のみんな、もう少しで夏休みが終わりそうだけど、このページを自由研究に使ってもいいよ!