6月26日にカースポット丸亀原田店にウィングシートのフォレスターが入荷しました。
長年の中古車経験の中でも2台目ではないかと思います。
乗降が困難な方にも使いやすいよう改良された福祉車両ですが、中古車での流通量はとても少なく店頭に
並ぶことはめったに無い車です。
外観は普通のフォレスターのままで、これがウィングシート装着したフォレスターである事は分かりません。
内装も一見すると大きな違いはないと感じると思います。
それだけ「ベース車両の使いやすさを犠牲にせず違和感なく使用できる」ように設計されていると理解していただければ幸いです。
今回の車両は助手席が回転、昇降しますので、運転席は標準状態のままです。
助手席はウィングシート仕様のために交換された専用品です。
運転席と違い側面にスイッチが並んでいたり、アームレストが付いていたり、シート表皮の素材の違いなどが確認できます。
このように専用のシートが装着されているため
・助手席シートヒーターは装着されていない
・ヘッドレストの角度調整機能は無い
といった機能面での違いもありますのでご注意ください。
助手席の回転、昇降は基本的にこのリモコンを使用して操作します。
ボタンの数はたったの3つ。
とても使いやすく設計されているため、初めて使っても困る事はあまりないと思います。
リモコンを操作するとボタンを押すだけでシートの回転、昇降を一連の流れとして行ってくれる優れた設計です。
昇降時に柱に頭を打ち付けないよう、途中で背もたれを倒し柱を回避した後、もとの角度に背もたれを戻してくれる事に驚きました。
回転、昇降操作完了時はこのような状態になります。
しっかり外までシートが移動していますので、乗り降りしやすそうな印象です。
ちなみに体重70kgの私が乗っても問題なく回転、昇降ができました。
昇降操作完了時の地面からの座面高さは、約50cmです。
足を乗せるステップの地面からの高さは、約30cmです。
使用する際の参考にしてみて下さい。
助手席にお乗りいただいた後には、車いすをたたんで積み込む事があるかもしれません。
荷室は一般的なカーペットタイプではなく、多少の水濡れでも大丈夫なハードタイプです。
車いすも積みやすいのではないでしょうか?
また、荷室床下にはカーゴカバーが隠れています。
このように広げて使用すれば車いすを乗せる際のバンパーの傷を防止する事ができます。
オプションカタログに掲載されているオールウェザーカーゴカバーと違い、ウィングシート仕様の専用品です。
オプションカタログ掲載品とは素材、大きさなどは違いますのでご注意ください。
荷室の改良箇所はカーゴカバーだけですので、フォレスターの特徴である「大容量のカーゴスペース」は存分に堪能できます。
今回ご紹介したフォレスターは
・グレード X-ブレイク アイサイト搭載 ウィングシート仕様
・年式 平成29年3月
・車検 令和4年3月
・走行距離 59,000km
・修復歴 あり
・諸費用込み店頭価格 180.9万円
家族の幸せと、車を楽しめるカーライフの両立ができる車ではないかと思います。
ぜひ一度店頭で現車の確認をお願いいたします。